振り返りと将来像から描くキャリアプラン

以前の日本は年功序列の終身雇用が一般的でしたが、現代では自分のキャリアは会社に委ねておくことは難しい時代になりました。見方を変えれば、個人がキャリアを選べる時代になってきているともいえるかもしれません。これから自分がどのような仕事をしていきたいのか、専門的な知識や技術を身につけるなどの目標を持って、それを実現するための計画、即ちキャリアプランが必要になってくるでしょう。

私の場合のキャリアの描き方は、まず最初に今までの全ての人生を振り返り、成功体験や失敗体験を書き出すことから始めました。つまり、自分の棚卸をするということです。目標や取組み、成功や失敗の要因、それを踏まえて行動したことなどを洗い出してみるのです。そして次に、小学生時代から時系列に満足度とその理由、その当時に影響を受けたことや夢中になっていたことなども併せて振り返ってみます。そうすると、今まで自分がどんなことに関心を持ち、何を大事にしているのかが見えてきます。過去を振り返ることで、自己分析を行い「強み」「弱み」を把握してみましょう。また、自分のスキルがどの程度なのかを客観的にみることも大切です。

それから、3年後、5年後、10年後の自分が「どこに住んでいるか」「どんな仕事をしているか」をイメージしてみます。今の環境と全く違う将来像でも構いません。理想の生き方をしている自分を考えてみることがポイントです。

そして、将来像をイメージしたら、それを実現するために何をしていくのかを具体的に考えましょう。その後、3年後、5年後、10年後それぞれの理想の自分を実現するために必要な計画を立ててみます。このようなキャリアプランの考え方を習慣化すると、自分に必要なことややるべきことがイメージしやすくなりますので、ぜひ将来の方向性に悩んでいる方は試してみてください。